HP OpenVMS Systems Documentation |
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エントリ・クラスの Integrity サーバでは,ATI Radeon 7500 PCI オプション (HP 部品番号 AB551A) の 2D マルチヘッド動作と 3D 動作がサポートされます。構成と使用方法については,このデバイスのインストール・ガイドまたは Quickspecs を参照してください。
1.9.4 キーボード・サポート
OpenVMS USB キーボード (HP 部品番号 AB552A) は, DECwindows グラフィックスをサポートするすべての Integrity システムでサポートされます。このキーボードには,サムホイール付きの 3 ボタン・マウスが付属しています。
1.9.5 ファームウェアのアップデートとキーボード
OpenVMS Version 8.3-1H1 にアップデートする前にシステムのファームウェアをアップデートすると,システムに複数のキーボードが存在すると認識されることがあります。このような状態になると,DECWindows が起動できなくなったり,キーボードを使用できなくなります。この問題は,rx2660,rx3600,rx6600,BL860c システムで発生します。
この問題を解決するには,OpenVMS Version 8.3-1H1 をインストールしてから SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]USB$UCM_DEVICES.DAT のすべてのコピーを削除します。
SYS$COMMON:[SYSEXE]USB$UCM_DEVICES.DAT を削除しないように注意してください。新しいファームウェアでは,現在サポートされていない vKVM ハードウェア内のキーボードが,OpenVMS から見えるようになります。 OpenVMS Version 8.3-1H1 には,表に現れないキーボードを無視するコードが組み込まれていますが,このコードは OpenVMS Version 8.3 にはありません。 |
この章では,OpenVMS I64 Version 8.3-1H1 で導入された新機能について説明します。
2.1 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 での ISV アプリケーションとバイナリ互換性
HP OpenVMS のハードウェア・リリース (Version 8.3-1H1) に際し,弊社では,ISV とレイヤード・プロダクト開発者に,現在 OpenVMS Version 8.3 で動作している既存のアプリケーション・バイナリが, OpenVMS Version 8.3-1H1 上でもそのまま動作することを保証しています。 OpenVMS Version 8.3-1H1 は,OpenVMS Version 8.3 とのバイナリ互換性を維持するように設計されています。 OpenVMS Version 8.3 用に作成された数千ものアプリケーションが,高品質のオペレーティング・システム技術とラボ・テストによって保証されたバイナリ互換性により, OpenVMS Version 8.3-1H1 上でも変更なしで動作します。
ソフトウェアの再コンパイルは不要です。またISV とレイヤード・プロダクト開発者は Version 8.3-1H1で,製品のテストや品質検査をやりなおす必要はありません (もちろん行ってもかまいません)。 OpenVMS Version 8.3 で実施した品質検査の結果は, OpenVMS Version 8.3-1H1 にも適用されます。
ISV やレイヤード・プロダクト開発者が, OpenVMS Version 8.3 で動作していた製品が OpenVMS Version 8.3-1H1 では動作しないという問題を発見した場合には,速やかに弊社にお知らせください。 OpenVMS Version 8.3-1H1 で検出された互換性の問題は,責任を持って解決いたします。
2.2 新しいアイテム・コード DVI$_ADAPTER_IDENT
このアイテム・コードは, Alpha および I64 システムで,SYS$SYSTEM:SYS$CONFIG.DAT または COLLECT SYS$SYSTEM:SYS$USER_CONFIG.DAT のいずれかで定義されているアダプタの記述を文字列で返します。このサービスでは,これらのファイルの読み取りを行う訳ではないことに注意してください。これらのファイルは,通常,システムのブート時に SYSMAN IO REBUILD コマンドによってメモリに読み込まれています。
アダプタを識別する文字列を読み込むためのバッファのサイズは, 255 バイトにしておくことをお勧めします。
2.3 新しいアイテム・コード DVI$_MOUNTCNT_CLUSTER
このアイテム・コードは, Alpha および I64 システムで,クラスタ内で特定のデバイスをマウントしているシステムの数をロングワードで返します。この新しいアイテム・コードは,既存のアイテム・コード DVI$_MOUNTCNT を置き換えるものではないことに注意してください。既存のアイテム・コードでは,ローカル・システム上のいずれかのデバイスに関して,それらをマウントしているシステムの数を返します。 MOUNT コマンドで /SHARE 修飾子を使うと,複数のシステムによるマウントが可能です。
2.4 HP Smart Array P800 コントローラ (AD335A) のサポート
OpenVMS V8.3-1H1 は,PCI-Express (PCIe) 接続の Smart Array P800 16 ポート・シリアル接続 SCSI (SAS) コントローラをサポートしています。 HP StorageWorks 60 Modular Storage Array (MSA60) と 70 Modular Storage Array (MSA70) の SAS ストレージ・エンクロージャはこのコントローラの外部ポートに接続できます。
詳細は,次の Web サイトを参照してください。
http://www.hp.com/products1/serverconnectivity/storagesnf2/sas/index.html http://h18004.www1.hp.com/storage/disk_storage/msa_diskarrays/drive_enclosures/index.html |
2.5 HP 4GB Fibre Channel アダプタ (AD299A/AD355A) のサポート
OpenVMS V8.3-1H1 は,PCI-Express (PCIe) 接続の 2 ポート 4Gb Fiber Channel アダプタと 1 ポート 4Gb Fibre Channel コントローラをサポートしています。
詳細は,次の Web サイトを参照してください。
http://www.hp.com/products1/serverconnectivity/storagesnf2/4gbfibre/index.html |
2.6 HP StorageWorks Ultrium 448c テープ・ブレード
OpenVMS V8.3-1H1 は,HP BladeSystem c-Class エンクロージャ用の統合データ保護ソリューションを備えた Ultrium 448c ハーフ・ハイト・テープ・ブレードをサポートしています。
詳細は,次の Web サイトを参照してください。
http://h18004.www1.hp.com/products/servers/storageworks/c-class/ultrium-448c/index.html |
2.7 OpenVMS V8.3 のリリース後にサポートされるようになったストレージおよびネットワーク I/O コントローラ
以下に示すストレージおよびネットワーク I/O コントローラは, OpenVMS V8.3 の出荷後にリリースされました。 V8.3 でのサポートは,パッチ・キットで提供されていましたが,これらのすべてのデバイスが,OpenVMS V8.3-1H1 でサポートされています。
2.8 特定の HP Integrity サーバ・プラットフォームでの Graphics Console のサポート
OpenVMS V8.3-1H1 は,特定の HP Integrity プラットフォームで, Graphics Console をサポートしています。この機能を使うことで,システムの本体パネルに用意されているコネクタにモニタ,キーボード,マウスを直接接続することができます。 OpenVMS の以前のバージョンでは,コンソール接続には,本体パネルのシリアル・ポートに接続されたシリアル・ターミナル接続,またはネットワーク・インタフェースを使ったターミナル・エミュレータ接続しか許されていませんでした。
さらに,PCI スロット内のグラフィックス・オプション・カードを Graphics Console とすることもできます。一部の HP Integrity サーバ・システムでは,この機能と,マルチ・ヘッド・グラフィックス機能で使用するグラフィックス PCI カードの数に制限があります。プラットフォームごとのオプション・カード Graphics Console とマルチ・グラフィックス・ヘッドについての制限については,HP Integrity サーバのマニュアルを参照してください。
一部のプラットフォームは,組み込みのグラフィックス・デバイスを備えていません。このようなプラットフォームで Graphics Console を使うためには,グラフィックス・オプション・カードが必要になります。 |
rx2600 のような一部の古いプラットフォームは, Graphics Console をサポートしていません。 OpenVMS の Graphics Console をサポートするために必要となる機能がファームウェアにないためです。
現在 OpenVMS の Graphics Console は,以下の HP Integrity サーバ・プラットフォームでサポートされています。
2.8.2 サポートされる PCI グラフィックス・オプション・カード
上記の HP Integrity サーバで現在サポートされている PCI グラフィックス・オプション・カードは,ATI Radeon PCI Graphics カード (HP 部品番号 AB551A) だけです。
2.8.3 Graphics Console の制限
Graphics Console には,現在以下の制限があります。
2.8.4 Graphics Console サポートのためのファームウェア要件
表 2-1 に,本書の作成時点での,Graphics Console をサポートするために必要なファームウェア・リビジョンをプラットフォームごとに示します。
| HP Integrity サーバ | システム・ファームウェア | ベースボード管理コントローラ | 管理プロセッサ |
|---|---|---|---|
| rx1600 | 4.13 | 4.01 | E.03.30 |
| rx2620 | 4.21 | 4.03 | E.03.30 |
| rx4640 | 4.21 | 4.05 | E.03.30 |
| rx3600,rx6600 | 2.03 | 5.14 | F.01.58 |
| rx2660 | 1.05 | 5.02 | F.02.58 |
| BL860c | 1.01 | 74.52 | T2.02 |
システム・ファームウェア,ベースボード管理コントローラ,管理プロセッサのファームウェアは,単一のファームウェア・イメージでアップデートされます。
システムのファームウェア・リビジョンは,以下のいずれかの方法で調べることができます。
すべてのシステムでは,EFI インタフェースと, Management Port (MP) インタフェースあるいは BMC ポート (cli) インタフェースの両方またはいずれか 1 つが用意されます。以下の例は,rx2620 での例です。
2.8.4.1 EFI Shell を使ってファームウェア情報を取得する
EFI Shell を使ってファームウェア情報を取得するには,次のように, Shell>プロンプトで, info fwコマンドを入力します。
Shell> info fw - FIRMWARE INFORMATION - System Firmware Revision: 4.03 [4624] BMC Revision: 4.01 Management Processor Revision: E.03.28 |
2.8.4.2 MP プロンプトからファームウェア情報を取得する
ご使用のシステムが Management Port オプションを備えていることを確認してください。詳細はシステムのドキュメントで確認してください。 |
ネットワーク経由で Management Port にリモート接続している場合でも,背面パネル上に MP 用に用意されているシリアル・ポートの DE9 コネクタ経由で Management Port に接続している場合でも,MP プロンプトにアクセスするには,まず最初にユーザ名とパスワードを入力する必要があります。すでに EFI Shell>プロンプトになっている場合には, Ctrl/b を入力します。
MP プロンプトからファームウェア情報を取得するには,次のように, MP>プロンプトで cmコマンドを入力します。
MP> cm
-
(Use Ctrl-B to return to MP main menu.)
-
MP:CM>
|
次のように, MP:CM>プロンプトで, sysrevコマンドを入力します。
MP:CM> sysrev - SYSREV - Current firmware revisions - MP FW : E.03.28 BMC FW : 04.01 EFI FW : 05.46 System FW : 04.03 |
2.8.4.3 cli プロンプトからファームウェア情報を取得する
cli>プロンプトを表示する BMC シリアル・ポートは,すべてのシステムに用意されているわけではありません。システムのドキュメントで確認してください。シリアル・ターミナルは,背面パネルの BMC ポートに用意されている DE9 コネクタに接続します。 cli>インタフェースに接続するには, esc-()コマンドを入力します。次のように, cli>プロンプトから, srコマンドを入力してください。
cli> sr Current firmware revisions: - MP FW E.03.28 BMC_FW 04.01 EFI FW 05.46 System FW 04.03 |
2.8.4.4 EFI Boot Manager からファームウェア情報を取得する
ファームウェア・バージョンを調べるには,EFI Boot Manager の System Overview パネルを参照してください。
2.8.5 プラットフォームごとの接続の詳細
マルチ・ヘッド・グラフィックス動作を実現するためには,ファイル DECW$PRIVATE_SERVER_SETUP.TEMPLATEの名前を DECW$PRIVATE_SERVER_SETUP.COMに変更する必要があります。 各プラットフォームごとに以降の説明に従って,マウスとキーボードを,本体パネルの USB コネクタに挿入していることを確認します。 マルチ・ヘッド動作では DVI コネクタは使わないでください。 オプション・グラフィックス・カード上のアナログ DB15 コネクタを使ってください。 |
組み込みグラフィックス・デバイスは,これらのシステムではオプションです。詳細は,システムのドキュメントで確認してください。 |
これらのシステムは,オプションの組み込みグラフィックス・デバイスを備えていない可能性があります。その場合には,グラフィック・コンソール用に,グラフィックス・オプション・カードをシステムの PCI オプション・スロットに挿入する必要があります。 2 つの PCI オプション・スロットが用意されていますが,グラフィックス・カードを収容できる大きさを持ったスロットは 1 つだけです。したがって,組み込みグラフィックス・デバイス・オプションなしでは,マルチ・ヘッド・サポートは利用できません。
Graphics DB15 グラフィックス・コネクタにモニタを接続し,マウスとキーボードを USB パネル・コネクタに接続します。
2.8.5.2 HP Integrity rx2620 Server と HP Integrity rx4640 Servers
組み込みグラフィックス・デバイスは,これらのシステムではオプションです。詳細は,ご使用のシステムのドキュメントで確認してください。 |
背面パネルには,組み込みグラフィックス・コントローラ用のアナログ DB15 コネクタと,マウスとキーボード用の USB コネクタがあります。
マルチ・ヘッド機能を使用する場合は,オプションのグラフィックス・カードを空いている PCI スロットに挿入します。
オプションのグラフィックス・カード上の DVI コネクタは使わないでください。必ず,DB15 アナログ・コネクタを使ってください。
2.8.5.3 HP Integrity rx3600 Server と HP Integrity rx6600 Server
組み込みグラフィックス・デバイスは,これらのシステムではオプションです。詳細は,ご使用のシステムのドキュメントで確認してください。 |
背面パネルには,組み込みグラフィックス・コントローラ用の DB15 アナログ・コネクタと,マウスとキーボード用の USB コネクタがあります。また,マウスやキーボード用に使える前面パネル USB コネクタもあります。
マルチ・ヘッド機能を使用する場合は,オプションのグラフィックス・カードを空いている PCI スロットに挿入します。
オプションのグラフィックス・カード上の DVI コネクタは使わないでください。必ず,DB15 アナログ・コネクタを使ってください。
内蔵 DVD ドライブを使って,グラフィック・コンソールから OpenVMS をインストールする場合には,キーボードは前面パネルの USB コネクタに接続してマウスは背面パネルの USB コネクタに接続するか,またはマウスとキーボードを 2 つの背面パネル USB コネクタに接続しなければなりません。
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