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HP Systems Insight Manager (HP SIM) を使用することで,ネットワーク内のサーバ (複数台可) に OpenVMS をプロビジョニングすることができます。
つまり,ネットワーク内のある場所 (Windows ベースの PC または管理ワークステーションとして使用するサーバ) から,HP SIM を使用して,同時に複数のサーバへの OpenVMS のインストールやアップグレードが可能です。
HP SIM のインタフェースを使用してインストールやアップグレードを行い,
その後,ローカル・ドライブまたはネットワーク・ドライブに格納されたイメージから OpenVMS をブートさせることができます。
インストールやアップグレードはバックグラウンドで継続されます。
コンソールからこの処理の様子を監視してもよいですし,他の作業をやっていてもかまいません。
HP SIM では,InfoServer ユーティリティまたは仮想メディア (vMedia) を使用することで,ネットワークを介したブート・サービスを提供しています。ただし,vMedia を使用した場合に同時にプロビジョニングできるサーバは 1 台だけです。
また,vMedia を HP SIM とは別に使用して,サーバに OpenVMS をインストールしたりアップグレードしたりすることもできます。
この場合も HP SIM のプロビジョニングと同様,ネットワーク・ドライブ,またはブラウザでサーバへアクセスしているシステムに,ブート可能なイメージを格納しておくことができます。
この付録では,以下の作業を行う方法について説明します。
HP SIM のプロビジョニングを使用して,1 台以上のサーバに OpenVMS をインストールしたりアップグレードしたりする (C.1 項) vMedia を使用して,OpenVMS をインストールしたりアップグレードしたりする (C.2 項)
C.1.2 HP SIM のプロビジョニングを利用するための前提条件 |  |
HP SIM のプロビジョニングを利用するために必要な条件は,以下のとおりです。 Integrity サーバにある iLO 2 MP ポートとの LAN 接続。InfoServer サーバを使用する場合は,InfoServer/BOOTP サーバの IP アドレスを指定する必要があります。 HP SIM のプロビジョニング機能を利用できるサーバは,rx3600,rx6600,および HP Integrity BL860c Server Blade です。 InfoServer ユーティリティを使用して HP SIM のネットワーク・プロビジョニング機能を提供する場合は,InfoServer ユーティリティを Integrity サーバと同じ LAN に接続されている OpenVMS システムで動作させる必要があります。
HP SIM のプロビジョニングが利用できるように InfoServer をセットアップする方法は,C.1.3 項を参照してください。 vMedia を利用するために満たす必要がある条件は,以下のとおりです。 Integrity サーバで必要なものAdvanced Server Management オプション (iLO 2 Advanced Pack) による vMedia ライセンスと,ユーザの仮想メディア・アクセス権。vMedia は,iLO Advanced Pack の機能セットに含まれています。Integrity BL860c Server Blade にはこのライセンスが含まれており,あらかじめ有効になっています。
管理ワークステーション (ブラウズのために使用する Windows ベースの PC またはサーバ) で必要なものバージョン 6 以降の Microsoft Internet Explorer。 1.4.2_10 以降の Java™ Plug-in (vMedia の Java アプレットがすでにテストされているのは,x86 PCs と Windows だけです)。 ローカル・ディスクか,高速リンクを介してアクセス可能なネットワーク・ドライブに格納された,OpenVMS I64 OE DVD の ISO イメージ。ISO イメージを作成するには,C.1.4 項の説明に従ってブラウザから ILO 2 MP を使用します。
vMedia を使用して管理ワークステーションの DVD から直接インストールまたはアップグレードすることはお勧めしません。
vMedia をサポートするように環境をセットアップする方法は,C.1.4 項を参照してください。 Integrity サーバ用の最新のファームウェア (サーバ・ブレードの場合は,Onboard Administrator のファームウェアも含む)。 アップグレードの場合は,OpenVMS ブート・フラグを (0,0) に設定しておくこと。 (オプション)。コンソールを監視するための HP iLO または他の手段。
C.1.3 InfoServer サポートのセットアップ |  |
InfoServer ユーティリティを使用してプロビジョニングのためのネットワーク・サービスを提供するには,ここに示す手順に従ってください。InfoServer ユーティリティを使用して,ネットワークを介したプロビジョニングを有効にするには,Integrity サーバ (またはプロビジョニングの対象となる他のサーバ) と同じ LAN に接続されている OpenVMS Alpha システムまたは OpenVMS I64 システムでこのユーティリティが動作している必要があります。
ただし,InfoServer ユーティリティは,プロビジョニングの対象となるシステムで動作していてもかまいません。
InfoServer ユーティリティは,TCP/IP Services for OpenVMS の BOOTP サーバと TFTP サーバを使用して,OpenVMS オペレーティング・システムをブートします。InfoServer は,同じ LAN 内のシステムに置かれているブート可能な OpenVMS のイメージにアクセスします。HP SIM のプロビジョニングに必要な InfoServer のサポートを有効にするには,以下の手順に従ってください。
詳細については,付録 B を参照してください。 LAN に接続されているシステムを InfoServer サーバとして少なくとも 1 台使用する必要があります。
また,このシステムには,DVD ドライブが搭載されている必要があり,ネットワーク・ブートはその DVD ドライブから行うことになります。さらに,そのシステムでは OpenVMS Alpha V8.3 以降か OpenVMS I64 V8.2–1 以降が動作している必要があります。
次の基本的な手順を実行して InfoServer サーバをセットアップします。 SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.TEMPLATE ファイルを SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.DAT ファイルにコピーします。
環境に合わせて変更が必要な場合は (一般には必要ありません),SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.DAT ファイルを変更します。 SYS$STARTUP:ESS$LAST_STARTUP.TEMPLATE ファイルを SYS$STARTUP:ESS$LAST_STARTUP.DAT ファイルにコピーします。SYS$STARTUP:ESS$LAST_STARTUP.DAT ファイルを次のように変更します。
また,環境に合わせて変更の必要なものがその他にあれば,このときに行っておきます。
DEVICE = () というテキストが含まれている行からコメント (!) 文字を削除し,かっこの中にデバイス名を入力します。
たとえば,DEVICE = (EIA) とします。 ALL_CONTROLLERS = ON の行をコメントアウトします (行の先頭に感嘆符 (!) を挿入します)。
必要であれば,システム・スタートアップ・ファイル SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM に次の 2 行を追加します。
@SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.COM
@SYS$STARTUP:LD$STARTUP |
InfoServer サーバ・システムで,次のようにして BOOTP サーバと TFTP サーバをセットアップします。  |  |  |  |  | 重要: HP SIM のプロビジョニングでは,BOOTP サーバと TFTP サーバを InfoServer と同じシステムにセットアップしておく必要があります。また,ブート・ファイルをクライアント・システムへ供給するために,ブート・サーバ上で TFTP を実行する必要があります。 |  |  |  |  |
TCP/IP Services for OpenVMS がインストールされていることと,以下の点を確認します。
IP インタフェースが少なくとも 1 つは定義されていること。 BOOTP サーバと TFTP サーバが構成されて起動されていること。 (オプション)。TELNET と FTP が構成されて起動されていること。
IP インタフェースの情報を表示するには,TCPIP SHOW INTERFACE コマンドを使用します。  |  |  |  |  | 注記: DHCP サービスを使用している場合は,無効にする必要があります。
その代わりに BOOTP サービスを有効にする必要があります。
サービスを無効または有効にする方法については,『HP TCP/IP Services for OpenVMS Management』を参照してください。 |  |  |  |  |
次の例のように,TFTP でアクセス可能なディレクトリを作成して,OpenVMS I64 V8.3-1H1 のブート・ファイルがある場所をセットアップします (ブート・ファイルのディレクトリはオペレーティング・システムのバージョンに合わせて個別に作成することをお勧めします)。
$ CREATE/DIRECTORY TCPIP$TFTP_ROOT:[V831H1] |
 |  |  |  |  | 重要: OpenVMS を将来アップグレードすることがあれば,そのたびに,そのバージョン専用のブート・ファイル用ディレクトリを作成し,また必要に応じて,各クライアントごとに指定されているブート・ファイルのパスを変更する必要があります。
こうした作業を考慮して,システム全体またはクラスタ全体の論理名を使用するようにしておけば,将来のアップグレードを簡単にすることができます。 |  |  |  |  |
次の 2 つのファイルを,DVD から TCPIP$TFTP_ROOT:[V831H1] ディレクトリにコピーします。
[SYS0.SYSCOMMON.SYSEXE]VMS_LOADER.EFI [SYS0.SYSCOMMON.SYSEXE]IPB.EXE
ネットワーク・デバイス (Integrity サーバのコア I/O カード) の IP アドレスなど,各ブート・クライアント (プロビジョニングの対象となる各クライアントのことで,以降プロビジョニング/ブート・クライアントと呼びます) のデータを収集します。 TCPIP SET HOST コマンドを使用して,各プロビジョニング/ブート・クライアントのホスト名を,TCP/IP Services for OpenVMS のローカル・ホスト・データベースの中で定義します。
次にその例を示します。
ここで,hostname はプロビジョニング/ブート・クライアントのホスト名,また,ipaddress はその IP アドレスです。
$ TCPIP SET HOST hostname/ADDRESS=ipaddress |
プロビジョニング/ブート・クライアントごとに BOOTP データベースへエントリを追加し,クライアント側にある LAN デバイスの MAC アドレスを,ブート・サーバからロードするブート・ファイルと関連付けます。この例では,hostname にブート・クライアントのホスト名を,また MACaddress に,クライアント側にある LAN デバイスの MAC アドレスをそれぞれ指定します。MAC アドレスは,xx-xx-xx-xx-xx-xx の形式で指定します。ブート・ファイルの指定文字列には,必ずしも 「TCPIP$TFTP_ROOT:」 は必要ありません。
$ TCPIP SET BOOTP hostname /HARDWARE=ADDRESS=MACaddress-
_$ /FILE=[V831H1]VMS_LOADER.EFI |
ゲートウェイ (/GATEWAYS) とネットワーク・マスク (/NETWORK_MASK) の指定が必要になることもあります。
ゲートウェイの名前やサブネットの情報を調べる場合は,ネットワーク管理者に相談してください。
このコマンドの詳細については,TCP/IP Services for OpenVMS のドキュメントを参照してください。
BOOTP サーバの構成を表示して確認するには,TCPIP の SHOW BOOTP/FULL コマンドを使用してください。
OpenVMS OE DVD のコピーを,InfoServer ユーティリティからアクセス可能な LD デバイス (論理ディスクまたは仮想ドライブ) 上に作成します。次の例に,LD デバイスを作成して OpenVMS DVD (DNA0:) を InfoServer サーバとなる OpenVMS システム上のデバイスにコピーする方法を示します。
$ @SYS$STARTUP:LD$STARTUP
$ LD CREATE I640831H1.DSK/SIZE=6005000
$ LD CONNECT I640831H1.DSK
$ MOUNT/FOREIGN/NOASSIST LDA1:
$ MOUNT/OVERRIDE=IDENTIFICATION DNA0:
$ BACKUP/IMAGE/VERIFY DNA0: LDA1:
$ DISMOUNT DNA0:
$ DISMOUNT LDA1:
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LD デバイスに対する機能/動作も含めた InfoServer 関連のコマンドの詳細については,『HP OpenVMS V8.3 新機能説明書』を参照してください。 次のコマンドを入力し,Integrity サーバとプロビジョニングの対象となる他のシステムすべてで InfoServer クライアントを起動します。
$ @SYS$STARTUP:ESS$STARTUP DISK |
システムがブートする時に InfoServer も起動されるようにする場合は,このコマンドを SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM ファイルに追加しておきます。 次の例のように,InfoServer のサービスとして LD デバイスを 有効にします。
$ MOUNT/SYSTEM/NOWRITE LDA1: I640831H1
$ INFOSERVER :== $ESS$INFOSERVER
$ INFOSERVER
INFOSERVER> CREATE SERVICE I640831H1 LDA1:
INFOSERVER> EXIT
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C.1.4 vMedia のセットアップ |  |
vMedia を使用して仮想 CD/DVD ドライブまたはイメージ・ファイルをネットワーク全体に提供し,そこから OpenVMS を Integrity サーバにインストールまたはアップグレードする場合は,ここに示す手順に従ってください。
この手順では,ブラウザを通して iLO 2 MP を使用し,OpenVMS OE DVD の ISO イメージを作成する,という方法を示します。 PC または Window サーバの DVD ドライブに OpenVMS OE DVD を挿入します。 Integrity サーバの iLO 2 MP と vMedia が Integrity サーバのハードウェア・マニュアル (たとえば『HP Integrity iLO 2 MP Operations Guide』) に記載されているようにセットアップされていることを確認します。
vMedia アプレットの使用権を有効にします。 Integrity サーバの電源がオンになっていることを確認します。
Integrity サーバの iLO 2 MP に接続していったんログインしてしまえば,Integrity サーバの状態確認と電源投入は,Web ブラウザから行うことができます。
「Virtual Devices」タブを選択し,「Power Management」(画面左) を選択して,「Power & Reset」画面にアクセスします。 Integrity サーバと同じネットワークにある Windows ベースの PC またはサーバのブラウザから,DNS 名または IP アドレスを指定して Integrity サーバの iLO 2 MP にアクセスします。
アクセスできたら,次の例のようにしてログインします (この例では,IP アドレスを入力しています)。 「Virtual Devices」タブを選択し,左側の一覧から「Virtual Media」を選択します。
Integrity サーバがセル・ベースのシステムでない場合は,この時点で次の手順へ進んでください。
サーバがセル・ベースのシステムである場合は,vMedia アプリケーションを起動する前にパーティションを選択する必要があります。
その例を次に示します。
次の例に示すように,「Virtual Media」画面の右上にある [Launch] をクリックします。
次の警告か,セキュリティに関するこれと同様の警告または情報メッセージが表示されることがあります。
常にコンテンツを信頼する場合は,このセキュリティの警告画面でチェック・ボックスを選択し,[YES] をクリックします (認証の警告を表示しないようにするには,iLO 2 MP の有効な証明書をインストールしてください。
詳細は,『HP Integrity iLO 2 MP Operations Guide』を参照してください。
また,ブラウザのオンライン・ヘルプも参照してください)。 この後,以下の画面が表示されることがあります。常にコンテンツを信頼する場合はチェック・ボックスを選択し,[Run] をクリックします。 仮想 CD/DVD-ROM のダイアログ・ボックスが表示されるので,次の例に示すように「Local Media Drive」オプションが選択されていることを確認して,[Create Disk Image] をクリックします。 次の例のように,「Create Disk Image」ダイアログ・ボックスが表示されます。
構成するイメージのパスまたはファイル名を指定して,[Create] をクリックします。 次の例のように「Virtual CD/DVD-ROM」ダイアログ・ボックスが表示されるので,「Local Image File」オプションを選択するとともに,vMedia でアクセスする作成済みの ISO イメージ・ファイルを参照して,[Connect] をクリックします。 画面が次の例のように変われば,指定したイメージが vMedia に接続されたことを示しています。
これで,ISO イメージ・ファイルから対象となる Integrity サーバをブートする準備が整いました。
これで,HP SIM を使用するか (C.1.6.2 項を参照),HP SIM とは独立に vMedia を使用して (C.2 項を参照),OpenVMS をプロビジョニングすることができます。 C.1.5 OpenVMS をプロビジョニングするための HP SIM と Windows サーバのセットアップ |  |
LAN に接続されている Microsoft Windows ProLiant サーバに HP SIM がインストールされていない場合は,次の Web サイト (英語版はこのサイトの Information Library) にある『SIM Windows Installation and Configuration Guide』 (日本語版は『HP Systems Insight Manager Microsoft Windows 用 インストール/コンフィギュレーション ガイド』) と『HP Systems Insight Manager Release Notes』 (日本語版は『HP Systems Insight Manager リリース ノート』) の手順に従ってHP SIM をインストールおよび構成する必要があります。 http://www.hp.com/go/hpsim (英語版) http://docs.hp.com/ja/hpuxnetsys.html (日本語版) HP SIM のインストールと構成が終わったら,次の作業を行います。
C.1.5.1 項の説明に従って,OpenVMS Provisioning Plug-in for HP SIM を入手し,インストールします。 C.1.5.2 項の説明に従って,HP SIM を有効にし,OpenVMS をプロビジョニングする Integrity サーバの MP を検出および識別します。
C.1.5.1 OpenVMS Provisioning Plug-in for HP SIM のインストール
OpenVMS Provisioning Plug-in for HP SIM を使用することで,HP SIM による OpenVMS のプロビジョニング・サポートが有効になります。
プラグインを入手してインストールするには,以下の手順に従ってください。 C.1.5.2 新しいプロビジョニング・クライアント MP の検出と識別HP SIM によってプロビジョニングするすべての Integrity サーバで,iLO 2 MP がネットワークに接続されていて,HP SIM からそれらの MP を検出して識別できるようになっている必要があります。
iLO 2 MP の接続方法については,該当する Integrity サーバのマニュアルを参照してください。 HP SIM を構成してネットワーク内の iLO 2 MP ポートを自動的に検出するようにすることができますが,場合によっては,電源をオンにして間もないポートを手動で検出しなければならないこともあります。
以下の手順では,新たに準備した iLO 2 MP ポートを HP SIM を使用して検出する方法について説明します。
この手順は 1 度だけ実行します。HP SIM の詳細な使用方法については,『HP Systems Insight Manager ユーザ ガイド』を参照してください。 C.1.6 OpenVMS のプロビジョニング |  |
Integrity サーバ (およびプロビジョニングの対象となる他のすべてのサーバ) の iLO 2 MP が検出されて識別されたら,OpenVMS をプロビジョニング (つまり,対象となる Integrity サーバにオペレーティング・システムを展開) することができます。
InfoServer を使用して OpenVMS をプロビジョニングする場合は,C.1.6.1 項を参照してください。
vMedia デバイスを使用して OpenVMS をプロビジョニングする場合は,C.1.6.2 項を参照してください。 C.1.6.1 InfoServer を使用して行う OpenVMS のプロビジョニングInfoServer と HP SIM を使用して OpenVMS をプロビジョニングする場合は,以下の手順に従います。 C.1.6.2 vMedia を使用して行う OpenVMS のプロビジョニングvMedia と HP SIM を使用して OpenVMS をプロビジョニングする場合は,以下の手順に従います。
HP SIM にアクセスできない場合は,ここで示すように,vMedia を単独で使用することができます。
高速ネットワークで接続された Integrity サーバが複数台ある場合は,単一の場所から vMedia を使用して,サーバをインストールまたはアップグレードすることができます (ただし一度に 1 台ずつ)。vMedia は,さまざまな Integrity サーバで使用できます。
vMedia をサポートしているサーバの一覧については,C.2.1 項を参照してください。 vMedia には,物理的なハードウェア・デバイスを模擬して仮想デバイスとして使用できるようにする機能があります。
たとえば,ネットワークを介して Integrity サーバとあたかも物理的に接続されているかのように見える仮想的な CD/DVD ドライブを提供することができます。
そうした仮想デバイスには,管理ステーション PC または Windows サーバのハード・ディスクにイメージ・ファイルを格納するか,高速ネットワーク・リンクを通じてアクセス可能なネットワーク・ドライブにイメージ・ファイルを格納して,性能が最大になるようにすることをお勧めします。vMedia は,DVD が搭載されていないシステムで初めてシステム・インストールを行う場合や,物理的に別の場所にあるシステムに対してリモート・インストールを行う場合に使用することができます。
また,vMedia を使用すれば,リモートからレイヤード・プロダクトをインストールしたり,DVD ドライブが搭載されていないシステムにレイヤード・プロダクトをインストールしたりすることもできます。
接続されている仮想デバイスは,インストールやアップグレード以外の目的でも使用できます。また,仮想デバイスには,OpenVMS が動作しているときでもアクセスできます。
たとえば,vMedia を使用してレイヤード・プロダクトをインストールし有効にする,ということも可能です。  |  |  |  |  | 注記: vMedia から DVD へは,読み取り専用でしかアクセスできません。 |  |  |  |  |
現世代の MP ハードウェアには仮想ディスク機能がいくつか搭載されていますが,vMedia デバイスは,その中でも最初に実装された機能です。
vMedia は主に以下の構成要素からなります。 OpenVMS をインストールまたはアップグレードする Integrity サーバで -
USB DVD をエミュレートし,リモート管理コンソールと Integrity サーバとの間で vMedia データをネットワーク接続経由でストリーム転送する,iLO 2 MP ファームウェア。 管理ワークステーション (Integrity サーバの iLO 2 MP をブラウズしてそこへ接続する,という作業を行うリモート x86 PC または Windows サーバ) で -
要求に応じて iLO 2 MP のファームウェアにデータを提供する Java™ コード。
C.2.1 vMedia を使用してOpenVMS をインストールまたはアップグレードするための前提条件 |  |
iLO 2 MP には,vMedia の機能が実装されています。
OpenVMS で vMedia の使用をサポートしているのは,HP Integrity サーバ rx2660,rx3600,rx6600,rx7620,rx7640,rx8620,および rx8640 と,Integrity BL860c Server Blade です。
vMedia を利用するために満たす必要がある条件は,以下のとおりです。 Integrity サーバで必要なものIntegrity サーバ rx2660,rx3600,rx6600 の場合: Advanced Server Management オプション (iLO 2 Advanced Pack) による vMedia ライセンスと,ユーザの仮想メディア・アクセス権。
vMedia は,iLO Advanced Pack の機能セットに含まれています。
Integrity BL860c Server Blade と,サポートされているセル・ベースのサーバ (rx7640,rx8640,および sx2000 が搭載された Superdome) にはこのライセンスが含まれており,あらかじめ有効になっています。 サポートされているセル・ベース・サーバの場合: HP Lights Out Advanced/KVM カード (AD370A)。
iLO 2 MP をブラウズするために使用する Windows ベースの PC またはサーバで必要なものバージョン 6 以降の Microsoft Internet Explorer。 1.4.2_10 以降の Java Plug-in (vMedia の Java アプレットがすでにテストされているのは,x86 PC と Windows サーバだけです)。 ローカル・ディスクか,高速リンクを介してアクセス可能なネットワーク・ドライブに格納された,OpenVMS I64 OE DVD の ISO イメージ。ISO イメージを作成するには,C.1.4 項の説明に従ってブラウザから ILO 2 MP を使用します。
vMedia を使用して管理ワークステーションの DVD から直接インストールまたはアップグレードすることはお勧めしません。
C.2.2 vMedia を使用して行う OpenVMS のインストールとアップグレード |  |
vMedia を使用して Integrity サーバに OpenVMS をインストールしたりアップグレードしたりする場合は,以下の手順を実行します。 PC または Window サーバの DVD ドライブに OpenVMS OE DVD を 挿入します。 Integrity サーバの iLO 2 MP と vMedia が Integrity サーバのハードウェア・マニュアル (たとえば『HP Integrity iLO 2 MP Operations Guide』) に記載されているようにセットアップされていることを確認します。
vMedia アプレットの使用権を有効にします。 Integrity サーバの電源がオンになっていることを確認します。
Integrity サーバの iLO 2 MP に接続していったんログインしてしまえば,Integrity サーバの状態確認と電源投入は,Web ブラウザから行うことができます。
「Virtual Devices」タブを選択し,「Power Management」(画面左) を選択して,「Power & Reset」画面にアクセスします。 Integrity サーバと同じネットワークにある Windows ベースの PC またはサーバのブラウザから,DNS 名または IP アドレスを指定して Integrity サーバの iLO 2 MP にアクセスします。
アクセスできたら,次の例のようにしてログインします。 「Virtual Devices」タブを選択し,左側の一覧から「Virtual Media」を選択します。
Integrity サーバがセル・ベースのシステムでない場合は,この時点で次の手順へ進んでください。
サーバがセル・ベースのシステムである場合は,次のように,vMedia アプリケーションを起動する前に,パーティションを選択します。
次の例に示すように,[Launch] をクリックして,vMedia アプリケーションを起動します。 この時点で,C.1.4 項に示したセキュリティの警告がポップアップして表示されることがあります。
常にコンテンツを信頼する場合は,このセキュリティの警告画面でチェック・ボックスを選択し,[YES] をクリックします (認証の警告を表示しないようにするには,iLO 2 MP ハードウェア の有効な証明書をインストールしてください。
詳細は,『HP Integrity iLO 2 MP Operations Guide』を参照してください。
また,ブラウザのオンライン・ヘルプも参照してください)。 仮想 CD/DVD-ROM のダイアログ・ボックスが表示されるので,次の例に示すように「Local Media Drive」オプションが選択されていることを確認して,[Create Disk Image] をクリックします。 次の例のように,「Create Disk Image」ダイアログ・ボックスが表示されます。
構成するイメージのパスまたはファイル名を指定して,[Create] をクリックします。 次の例のように「Virtual CD/DVD-ROM」ダイアログ・ボックスが表示されるので,「Local Image File」オプションを選択するとともに,vMedia でアクセスする作成済みの ISO イメージ・ファイルを参照して,[Connect] をクリックします。 画面が次の例のように変われば,指定したイメージが vMedia に接続されたことを示しています。
これで,ISO イメージ・ファイルから対象となる Integrity サーバをブートする準備が整いました。 ブラウザまたはターミナル・エミュレータから Integrity サーバのコンソールにアクセスし,MP にログインして,MP のメイン・メニューで co コマンドを入力します。
MP MAIN MENU:
CO: Console
VFP: Virtual Front Panel
CM: Command Menu
SMCLP: Server Management Command Line Protocol
CL: Console Log
SL: Show Event Logs
HE: Main Help Menu
X: Exit Connection
[usb2mp] MP> co |
EFI の Shell プロンプトに対して reconnect -r コマンドを入力し,デバイスがすべて検出されることを確認します。 次に EFI の Shell プロンプトが表示されたら,map -r コマンドを入力して,ブート可能な EFI システム・パーティションがある既知デバイスの一覧を再マッピングして再構築します。 次の例は,map -r コマンドによって表示されたブート・マッピング・テーブルを示しています。
この表の中で重要な意味を持つ行は,USB と CDROM の情報が両方とも含まれている行です。
そのため,この例では,fs0 が物理ディスクの上でファイル構造を持つ論理パーティションになっており,ここがブート元になります。つまり,ここにブート可能なパーティションが含まれています。また,blk2 はブート可能なパーティションがあるブロック型デバイスです。  |
Device mapping table
fs0 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,0)/Pci(2|0)/Usb(0, 2)/CDROM(Entry0)
fs1 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part1,...FF)
fs2 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part4,...FF)
blk0 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,0)/Pci(2|1)/Usb(0, 0)
blk1 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,0)/Pci(2|0)/Usb(0, 2)
blk2 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,0)/Pci(2|0)/Usb(0, 2)/CDROM(Entry0)
blk3 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr5000C50000A7B30D,Lun0)
blk4 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)
blk5 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part1,...FF)
blk6 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part2,...FF)
blk7 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part3,...FF)
blk8 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part4,...FF)
blk9 : Acpi(HWP0002,PNP0A03,200)/Pci(1|0)/Sas(Addr500000E014887A22,Lun0)/HD(Part5,...FF) |
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ここで,EFI のブート・メニューを使用するか,または EFI の Shell プロンプトに対して次のコマンドを入力して,OpenVMS I64 イメージをブートします。
Shell> fs0:\efi\boot\bootia64.efi |
次の例に示すように,OpenVMS からメッセージがいくつか表示され,続いてオペレーティング・システムのメニューが表示されます。
ここまで来れば,Integrity サーバで OpenVMS のインストールやアップグレードを開始できます。  |  |  |  |  | 注記: 「%SYSTEM-I-MOUNTVER」メッセージと「Universal Serial Bus Configuration Manager」メッセージは,OpenVMS V8.3-1H1 で新たに表示されるようになったメッセージです。このメッセージは,USB デバイスまたは vMedia デバイスを使用して Integrity サーバ rx2660,rx3600,または rx6600 をブートしたときにだけ表示されます。 |  |  |  |  |
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.
.
HP OpenVMS Industry Standard 64 Operating System, Version XBO8-O3N
© Copyright 1976-2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
.
.
.
Installing required known files...
%RUN-S-PROC_ID, identification of created process is 00000024
%SYSTEM-I-MOUNTVER, DNA0: is offline.
Mount verification in progress.
%SYSTEM-I-MOUNTVER, DNA0: has completed mount verification.
Universal Serial Bus Configuration Manager, Version V2.1 Reset Unconfigured devices
Configuring devices...
%PKA0, Copyright (c) 2001 LSI Logic, PKM V1.1.01 Chip LSISAS1068
%PKA0, LSISAS1068 firmware version is 1.16.0.0
%EWA0, Auto-negotiation mode assumed set by console
%EWA0, Merl5704 located in 64-bit, 66-mhz PCI-X slot
%EWA0, Device type is BCM5704C (UTP) Rev B0 (21000000)
%EWB0, Auto-negotiation mode assumed set by console
%EWB0, Merl5704 located in 64-bit, 66-mhz PCI-X slot
%EWB0, Device type is BCM5704C (UTP) Rev B0 (21000000)
%EWA0, Link up: 100 mbit, full duplex, flow control (txrx)
%EWB0, Link up: 100 mbit, full duplex, flow control (txrx)
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You can install or upgrade the OpenVMS I64 operating system
or you can install or upgrade layered products that are included
on the OpenVMS I64 distribution media (CD/DVD).
You can also execute DCL commands and procedures to perform
"standalone" tasks, such as backing up the system disk.
Please choose one of the following:
1) Upgrade, install or reconfigure OpenVMS I64 Version X8.3-BO8
2) Display layered products that this procedure can install
3) Install or upgrade layered products
4) Show installed products
5) Reconfigure installed products
6) Remove installed products
7) Find, Install or Undo patches; Show or Delete Recovery Data
8) Execute DCL commands and procedures
9) Shut down this system
Enter CHOICE or ? for help: (1/2/3/4/5/6/7/8/9/?) |
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