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HP OpenVMS Systems
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HP OpenVMS

HP OpenVMS
V8.3-1H1 for Integrity Servers
新機能およびリリース・ノート


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2.8.5.4 HP Integrity rx2660 Server

注意

組み込みグラフィックス・デバイスは,このシステムではオプションです。詳細は,ご使用のシステムのドキュメントで確認してください。

背面パネルには,組み込みグラフィックス・コントローラ用の DB15 アナログ・コネクタと,マウスとキーボード用の USB コネクタがあります。また,マウスやキーボード用に使える前面パネル USB コネクタもあります。

マルチ・ヘッド機能を使用する場合は,オプションのグラフィックス・カードを空いている PCI スロットに挿入します。

オプションのグラフィックス・カード上の DVI コネクタは使わないでください。必ず,DB15 アナログ・コネクタを使ってください。

内蔵 DVD ドライブを使って,グラフィック・コンソールから VMS をインストールする場合には,モニタとキーボードは前面パネルの DB15 コネクタと USB コネクタに接続し,マウスは背面パネル USB コネクタに接続してください。

モニタ,キーボード,マウス用に背面パネル・コネクタを使いたい場合には,マウスとキーボードは,2 つの背面パネル USB コネクタに接続する必要があります。

2.8.5.5 HP Integrity BL860c Server Blade

BL860c システムには,組み込み Graphics Console Device 用の DB15 コネクタとキーボードとマウス用の 2 つの USB コネクタを備えた, SUV ドングルが付属しています。

外付け USB DVD ドライブを使って OpenVMS をインストールする場合には,ドライブをいずれかの USB コネクタに接続し,キーボードを他方の USB コネクタに接続します。インストール時にはマウスは不要です。文字ベースのメニューが表示されるためです。

2.9 OpenVMS 国際化データ・キット (VMSI18N)

OpenVMS V8.3-1H1 国際化データ・キットには,以下の新しい iconv コンバータが含まれています。

2.10 LDAP 外部認証

LDAP 外部認証で改良された点は,以下のとおりです。

2.10.1 LDAP 外部認証で改良されたイメージ LOGINOUT.EXE と SETP0.EXE

本リリースでは, SYS$ACMシステム・サービスを利用してユーザ認証やパスワードの変更を行うオプションのイメージ LOGINOUT.EXEおよび SETP0.EXE (SET PASSWORD)を提供しています。

これらのイメージを使うと,ログインおよびパスワード変更の要求が, SYS$ACMサービスに送られ, ACME_SERVERプロセスの認証エージェントで処理されます。

デフォルトでは,OpenVMS の標準のログインおよびパスワード変更要求をサービスする OpenVMS 認証エージェントが構成されます。また,LDAP バージョン 3 ディレクトリ・サーバを使ってログインおよびパスワード変更要求をサービスする LDAP 認証エージェントをインストールすることもできます。

2.10.2 Active Directory のサポート

LDAP 外部認証には,Active Directory の LDAP 操作のための追加認証機能とパスワード変更機能がサポートされています。

詳細は, SYS$HELP:ACME_DEV_README.TXTを参照してください。

2.11 リンカの新機能

ここでは,本リリースでの OpenVMS Linker の改良点について説明します。

2.11.1 大きな I/O セグメントのサポート

OpenVMS V8.3 のリンカには, I/O セグメントは最大で 65535 ページレットという制限がありましたが, I64 のイメージ (ダイナミック・セグメント) では,それよりも大きな値の指定が許されていました。 RMS ユーザが大きなバッファを使用できるようにするために, I/O セグメントの上限は引き上げられました。 OpenVMS I64 Linker は,最大で 512MB (P1 空間の半分) の I/O セグメントをサポートするようになりました。

2.11.2 Linker 生成コードの最適化

OpenVMS I64 では,リンカはコード・スタブを生成して,遠くのオフセットへの分岐や,ローカルでないルーチンの呼び出しに対して,コンパイラ生成の PC 相対分岐が使用できるようにする必要があります。 OpenVMS V8.3 Linker では,分岐/呼び出しごとにコード・スタブが作成されます。たとえば, printfを複数回呼び出すと,リンカは複数個のコード・スタブを作成します。

OpenVMS V8.3-1H1 では,リンカは作成済みのコード・スタブをできるだけ再利用するように改良されました。 printfを複数回呼び出しても,変更されたリンカでは,1 つのコード・スタブしか作成されません。

また,OpenVMS V8.3-1H1 Linker は,すべてのコード・スタブをコード・セグメントの最後に配置します。その結果,未使用のコード・スタブは削除できるようになりました。

リンカマップの Program Section Synopsis で,この改良点を見ることができます。多くの場合,コード・スタブはリンカが作成した PSECT ( "$LINKER C$n",n=0,...) 内に現われます。複数のコード・セグメントがある場合には,このセクションは複数回現われます。 OpenVMS V8.3-1H1 Linker は,従来のリンカと同様に,大きなコード・セグメントに対しては,追加の <Linker> コードを生成します。

リンカが生成する新しいコード PSECT は,ユーザは変更できません。

2.11.3 マップ・ファイル内にフラグが付けられるシグネチャ・セグメント

変換されたイメージとの相互動作ができるようにリンカがシグネチャ・セグメントを作成した場合には,リンカマップの Image Segment Synopsis 内のそのセグメントにはフラグが付けられます。

2.11.4 アンワインド・セグメントはコード・セグメントと一緒に移動する

ユーザがリンカにコードを P2 空間に移動させるように要求すると (/SEGMENT_ATTRIBUTE=CODE=P2), V8.3.1-1H1 Linker は対応するアンワインド・セグメントも P2 空間に移動させます。通常,コードは P2 領域に移されて, P0 領域内の仮想アドレス空間は解放されます。この改良によって, P0 空間で使用できるアドレス空間が増えました。

2.12 System Dump Analyzer (SDA) ユーティリティ

ここでは,OpenVMS I64 Version 8.3-1H1 で導入された SDA の新機能について説明します。 SDA コマンドの説明とパフォーマンス情報については,『VMS System Dump Analyzer Utility Manual』を参照してください。

2.12.1 CLUE ユーティリティの変更点

CLUE コマンドの CONFIG/CPU パラメータの説明として次の内容が適用されます。

システム構成情報のうち,その CPU についての情報を含んでいる部分だけが表示されます。

2.12.2 CLUE ユーティリティの新しい修飾子

CLUE コマンドに, /MEMORY パラメータが追加されました。説明は以下のとおりです。

システム構成情報のうち,物理メモリのレイアウトについての情報を含んでいる部分だけが表示されます。

システム情報は,修飾子のない CLUE CONFIG コマンドで「最初のページ」に表示されるようになりました。

CLUE CONFIG/CPU の出力には,システムやメモリのデータは含まれなくなりました。 Integrity システムでは,CPU 固有情報そのもののレイアウトも変更されました。

2.12.3 SHOW_PFN_DATA コマンドの新しい修飾子

SDA コマンドの SHOW PFN_DATA に,新しい /SUMMARY[=PROCESS] 修飾子が追加されました。 SHOW PFN_DATA/SUMMARY コマンドでは,システムのすべてのページについての要約が 1 ページで表示されます。 PROCESS キーワードを追加すると, SDA は 2 つの追加リストを生成します。 1 つは,システム内のすべてのプロセスについてのアクティブ・ページの内訳のリスト,もう 1 つは,非アクティブ・ページ (たとえば,変更リスト上のページ) を持つすべてのプロセスのリストです。

2.12.4 SHOW SUMMARY コマンドの新しい修飾子

SDA SHOW SUMMARY コマンドに, 2 つの新しい修飾子 /PAGES および /TOTALS が追加されました。 SHOW SUMMARY/PAGES では表示行が追加され,各プロセスについて,プロセスのワーキング・セット内のプロセス・プライベート・ページとグローバル・ページについて内訳が出力されます。 SHOW SUMMARY/TOTALS では,常駐プロセスと非常駐プロセスのプロセス・ページとグローバル・ページの要約と,それに続けて,スケジューリング状態ごとのプロセス (/THREADS も指定した場合には,スレッド) の要約が表示されます。 /PAGES と /TOTALS は同時に指定できます。

2.12.5 SET CPU および SHOW CPU コマンド

2.13 タイムゾーンの追加

OpenVMS Version 8.3-1H1 では,タイムゾーンの公開データベース tzdata2006n にもとづいた, 552 個のタイムゾーンをサポートします。 OpenVMS Version 8.3-1H1 で,以下の 8 つのタイムゾーンが追加されています。

すべてのタイムゾーン名のリストについては,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。


第 3 章
OpenVMS Version 8.3-1H1 リリース・ノート

この章には OpenVMS I64 Version 8.3-1H1 に関する注意事項を記載しています。 OpenVMS Version 8.3 の注意事項の大半は本リリースにも該当するため,システムのインストールまたはアップグレードを行う前に,『HP OpenVMS V8.3 リリース・ノート[翻訳版]』の中の OpenVMS I64に関係する注意事項 (つまり,"Alpha のみ"と記載されているものを除くすべての注意事項) と,この章の注意事項をお読みください。

また,システムのブートに関する注意事項は, 第 1.8 節 を参照してください。

3.1 OpenVMS 8.3-1H1 のシステム・パラメータ

ここでは,OpenVMS 8.3-1H1 で廃止,名称変更,または新規に追加されたシステム・パラメータについて説明します。

3.1.1 廃止されたパラメータ

OpenVMS Version 8.3 で, 表 3-1 のシステム・パラメータが廃止されました。

表 3-1 廃止され置き換えられたパラメータ
OpenVMS V8.3 で廃止 代替パラメータ
SMP_CPUS SMP_CPU_BITMAP
SMP_CPUSH _____________
IO_PREFER_CPUS IO_PRCPU_BITMAP

3.1.2 名称が変更されたパラメータ

以下のシステム・パラメータは OpenVMS Version 8.3-1H1 で名称が変更され,機能を補完するパラメータ追加されました。 表 3-2 に,これらの新しいパラメータを示します。

表 3-2 名称が変更されたパラメータ
OpenVMS V8.3 での名称 OpenVMS V8.3-1H1 での新しい名称
SCH_CTLFLAGS SCHED_FLAGS
  SCH_SOFT_OFFLD
  SCH_HARD_OFFLD

3.1.3 新しいパラメータ

本リリースでは,新しいGH_RES_CODE_S2パラメータをサポートします。このパラメータは,常駐 64ビット S2 スペースの常駐イメージ・コード粒度ヒント・リージョンのサイズをページ単位で指定するのに使用します。

/SEGMENT=CODE=P2 修飾子を指定してリンクしたイメージだけが,このリージョンにコードを置くことができます。詳細については,『OpenVMS Linker Utility Manual』および『OpenVMS システム管理者マニュアル』の INSTALL ユーティリティの説明を参照してください。

GH_RES_CODE には,AUTOGEN および FEEDBACK 属性があります。

3.1.4 ブート時の AUDIT_SERVER の起動の失敗

ブート時に何らかの理由で AUDIT_SERVER の起動に失敗すると,スタートアップ・プロセスはリトライ・ループに入り,AUDIT_SERVER の起動を妨げる原因が解決されて,AUDIT_SERVER が正しく起動されるまでの間,再起動が試みられます。この動作は十分に検討されたものであり,システムが不完全なセキュリティ状態で動作することがないように設計されています。

起動を妨げる原因には,以下のものがあります。

状況を打開するためには,人手による介入が必要です。必要なアクションは,障害の原因によって異なります。対策には,AUDIT_SERVER を他のクラスタ・ノードで起動すること,影響のあったノードを「MINIMUM」状態でリブートして障害を手作業で解決することなどがあります。壊れたデータベース・ファイルは,ファイル名を変更して AUDIT_SERVER を再起動することで特定することができます。サーバは,これらのファイルが存在しない場合には作成し直し,システムのデフォルト・エントリにそれらを設定します。

ブート・オプションについての詳細は,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の第 4 章を参照してください。

3.2 C ランタイム・ライブラリ

OpenVMS Version 8.3-1H1 で修正された問題は,以下のとおりです。

以下の問題は,今回のバージョンの C++ Library (V7.3 以降のコンパイラ) で修正されました。