HP OpenVMS Systems Documentation |
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この章では,日本語 OpenVMS オペレーティング・システム V8.3-1H1 のインストレーションの手順について説明します。
2.1 インストレーション・ツール
日本語 OpenVMS オペレーティング・システム V8.3-1H1 は,標準版 OpenVMS に含まれている POLYCENTER ソフトウェア・インストレーション・ユーテリティ (PCSI) プロシージャを使用してインストールします。
PCSI についての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル(上巻) 』を参照してください。
なお,日本語 OpenVMS V8.3-1H1 をインストールする前に次の点を確認してください。
2.2 日本語 OpenVMS V8.3-1H1 for Integrity Servers のインストール手順
ここでは,日本語 OpenVMS V8.3-1H1 の新規インストールおよびアップデート・インストールの手順を説明します。
2.2.1 日本語 OpenVMS V8.3-1H1 の新規インストール手順
日本語 OpenVMS V8.3-1H1 を新規にインストールする場合は以下の手順で行ってください。
Shell> fs0:\EFI\VMS\VMS_LOADER.EFI |
出荷状態の Integrity サーバの場合,DVD ドライブは通常 fs0: です。
なお,省略時の設定では,EFI Shell で Delete (あるいはバック・スペース) キーを押した時の動作は,OpenVMS Alpha システムとは異なります。最後に入力した文字を削除するためには Ctrl/H を使用してください。
$ PRODUCT INSTALL VMSI18N /SOURCE=device:[*.kit] |
ここで,
deviceはキットの存在するデバイスです。
$ PRODUCT INSTALL JVMS /SOURCE=device:[*.kit] |
POLYCENTER ユーティリティは以下のようなメッセージを表示します。
The following product has been selected:
HP I64VMS JVMS V8.3-1H1 Layered Product
Do you want to continue? [YES]
|
ここでインストールされるキットが正しく日本語 OpenVMS V8.3-1H1 を示していることを確認してください。
YES と答えると,次のメッセージが表示されます。
Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. HP I64VMS JVMS V8.3-1H1 : HP OpenVMS/Japanese Industry Standard 64 Operating System (C) Copyright 2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P. |
日本語 OpenVMS V8.3-1H1 のインストレーションが開始されます。
Execution phase starting ...
The following product will be installed to destination:
HP I64VMS JVMS V8.3-1H1 DISK$E82SYS:[VMS$COMMON.]
Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100%
|
ゲージが 100% に達すると,ファイルをシステムに転送する作業は完了です。以下のメッセージが表示され,IVP が実行されます。
The following product has been installed:
HP I64VMS JVMS V8.3-1H1 Layered Product
%PCSI-I-IVPEXECUTE, executing test procedure for HP I64VMS JVMS V8.3-1H1 ...
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IVP が正常に完了すると,以下のメッセージが表示され,インストレーションは完了です。
%PCSI-I-IVPSUCCESS, test procedure completed successfully
HP I64VMS JVMS V8.3-1H1 : HP OpenVMS/Japanese Industry Standard Operating System
This product requires the following SYSGEN parameters:
TTY_CLASSNAME value TT
This product requires the following SYSGEN parameters:
GBLPAGES add 18000
This product requires the following SYSGEN parameters:
GBLSECTIONS add 103
Insert the following lines in SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM:
@SYS$STARTUP:JSY$STARTUP.COM
$
|
IVP についての詳細は 第 3 章 を参照してください。
2.2.2 日本語 OpenVMS V8.3-1H1 のアップグレード・インストール手順
すでに古いバージョンの日本語 OpenVMS for Integrity Servers をご使用の場合は,以下の手順で V8.3-1H1 へのアップグレード・インストレーションを実行してください。
$ PRODUCT REMOVE JDECW $ PRODUCT REMOVE DWMOTIF_I18N |
$ @SYS$UPDATE:JSY$REMOVE.COM |
$! @SYS$STARTUP:JSY$STARTUP.COM |
これにより,後の作業で警告メッセージが表示されるのを回避できます。
その他のユーザ・アプリケーションについても,新しいバージョンのオペレーティング・システムで正しく動作することが確認できるまでコメント・アウトしておくことをお勧めします。
標準版 OpenVMS I64 V8.3-1H1 では V8.2-1 または V8.3 からのアップグレード・インストレーションをサポートしています。 OpenVMS I64 V8.2-1 または V8.3 よりも古いバージョンがインストールされている場合は,まずシステムを V8.2-1 または V8.3 へアップグレードしてから V8.3-1H1 へのアップグレード・インストールを実行してください。 |
標準版 OpenVMS のアップグレード前にシステムから TCP/IP のキットを削除してある場合,アップデート・プロシージャの省略時の設定では TCP/IP はインストールされません。このためレイヤード・ソフトウェアのインストールに関する確認プロンプトが表示されたら, TCP/IP をインストールするように設定を変更してください。 |
$ PRODUCT INSTALL VMSI18N /SOURCE=device:[*.kit] |
ここで,
deviceはキットの存在するデバイスです。
$ PRODUCT INSTALL JVMS /SOURCE=device:[*.kit] |
ここで,
deviceはキットの存在するデバイスです。
日本語 OpenVMS のインストール手順の詳細は, 第 2.2.1 項 を参照してください。
この章では,日本語 OpenVMS オペレーティング・システムがうまくインストールされたかどうかを検証する方法について説明します。
3.1 インストレーション検証プロシージャ(IVP)
日本語 OpenVMS のキットには,日本語 OpenVMS が正しくインストールされたかどうか確認するための,インストレーション検証プロシージャ(IVP)が含まれています。 IVP (JSY$IVP.COM) は,SYS$TEST に置かれます。
IVP は,日本語 OpenVMS の主な 14 個のユーティリティについてのテストから構成されており,このコマンド・プロシージャが正常終了した場合は,日本語 OpenVMS が正しくインストールされたことを示します。
IVP は,日本語 OpenVMS のインストレーション時に自動的に実行されます。
また,日本語 OpenVMS のインストレーション後に PAK を登録しロードした後に,単独でIVPを実行することもできます。その場合には,次のように入力して IVP を起動します。ただし,この操作には SYSPRV 特権が必要です。
$ @SYS$TEST:JSY$IVP.COM
|
IVP は,日本語 OpenVMS の 14 個のユーティリティが,それぞれインストールされているかどうかを判断し,インストールされていたならば,そのユーティリティについてのテストを実行します。
各ユーティリティそれぞれについてのテストが終了した時点で,そのユーティリティに問題が発見された場合,エラー・メッセージが出力されます。そして,14 個のテストすべてが終了した後に,日本語 OpenVMS のインストレーションが成功したかどうかのメッセージが出力されます。エラー・メッセージはJSY$TEST:ERROR.DAT にも出力されます。
すべてのユーティリティについてのテストの実行ではなく, 1 つのユーティリティについてだけテストを実行することができます。その場合には,次のように入力してください。
$ @JSY$TEST:IVP_SETUP.COM [ユーティリティ・テスト名]
|
たとえば,KCODE ユーティリティの場合には,次のように入力します。
$ @JSY$TEST:IVP_SETUP.COM IVP_KCODE
|
上記の @SYS$TEST:JSY$IVP.COM は,すべてのユーティリティのテストを実行します。これらのユーティリティのユーティリティ・テスト名を実行する順番に示します。
IVP_CMGR
IVP_JDICEDIT
IVP_JSORT
IVP_KANJIGEN
IVP_KCODE
IVP_KINQUIRE
IVP_TMH
IVP_XTPU
ただし,テストはインストールされているユーティリティについてだけ実行されます。 IVP が正しく実行されるためには, JSY$TEST:F_[ ユーティリティ名].DAT が JSY$TEST に存在していなければなりません。もし,それらがないとエラー・メッセージが出力されます。また,ファイル F_NECESSARY.DAT も存在しなければなりません。
IVP の実行を途中で止めたい時は [Ctrl/Y] を押してください。
IVP が,正常に終了した場合の出力メッセージについては, 付録 C を参照してください。
この章では,日本語 OpenVMS オペレーティング・システムのインストレーション後の作業について説明します。
4.1 イニシャル・インストール後の作業
日本語 OpenVMS を初めてシステムにインストールした場合は,インストール後に次の作業を行ってください。なお,古いバージョンからアップグレードを行った場合は, 第 4.2 節 を参照してアップグレード後の作業を行ってください。アップグレードの場合は,以下の作業は必要ありません。
4.1.1 システムのスタートアップ
日本語 OpenVMS を使用する前に,論理名やノウン・イメージなどの初期化が必要です。標準版 OpenVMS を立ち上げたときに,日本語 OpenVMS も自動的に初期化されるように以下の作業を行ってください。
$ @SYS$STARTUP:JSY$STARTUP.COM
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なお,テンプレート・ファイル JSY$STARTUP.TEMPLATE を編集することにより,ユーザ独自のスタートアップ・ファイル JSY$STARTUP.COM を作成することも可能です。
$ DEFINE/SYSTEM/EXEC SYS$LANG "ja_JP.sdeckanji"
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この例では省略時のロケールを ja_JP.sdeckanji に設定しています。設定可能な日本語ロケールは次の 5 つのいずれかです。
ja_JP.deckanji
ja_JP.sdeckanji
ja_JP.deckanji2000
ja_JP.eucJP
ja_JP.sjis
実際に日本語ユーティリティを使用する前に,漢字ターミナルの設定を行わなければなりません。
詳細は,『日本語 OpenVMS 概説書』を参照してください。
4.2 アップグレード後の作業
古いバージョンからのアップグレード・インストレーションを行った場合には,以下の作業を行ってください。
$ DEFINE/SYSTEM/EXEC SYS$LANG "ja_JP.deckanji2000"
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この例では省略時のロケールを ja_JP.deckanji2000 に設定しています。設定可能な日本語ロケールは次の 5 つのいずれかです。
ja_JP.deckanji
ja_JP.sdeckanji
ja_JP.deckanji2000
ja_JP.eucJP
ja_JP.sjis
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