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HP OpenVMS Systems
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HP OpenVMS

HP OpenVMS
V8.3-1H1 for Integrity Servers
新機能およびリリース・ノート


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3.28 古いファームウェアでは VMS V8.3-1H1 がシステム・イベント・ログに書き込むメッセージを変換できない

インストール時に,V8.3-1H1 は新しいメッセージのシステム・イベント・ログへの書き込みを開始します。システム・イベント・ログを表示するには,(大部分のシステムで) メイン MP メニューからシステム・イベント・ログの表示を選択します (SL: Show Event Logs)。

古いファームウェアでは,メッセージが,正しい "OS_OPENVMS_BUGCHECK" と "OS_OPENVMS_SHUTDOWN" の代わりに, "IPMI Type-E0 Event" と変換されます。

以下に,古いファームウェアが動作しているシステムでの OS_OPENVMS_BUGCHECK メッセージ (警報レベル *5 - クリティカル) の例を示します。


291        0  *5  0xB4801C9700E01B50 000000000019000C IPMI Type-E0 Event 
                                                      30 Jul 2007 14:03:41 

以下に,古いファームウェアが動作しているシステムでの OS_OPENVMS_SHUTDOWN メッセージ (警報レベル 2 - 情報) の例を示します。


296        0   2  0x54801C9900E01BD0 00000000001A000C IPMI Type-E0 Event 
                                                      30 Jul 2007 14:22:06   

新しいファームウェアでは,"IPMI Type-E0 Event" の代わりに, "OS_OPENVMS_BUGCHECK" または "OS_OPENVMS_SHUTDOWN" が使われます。

3 番目のメッセージ "OS_BOOT_COMPLETE" は,新しいファームウェアが動作しているシステムでは,異なる警報レベルになります。これは,OpenVMS により,「情報」または「レベル 2」に変更されました。


301   OS   0   2  0x548016E100E01B80 0000000000000001 OS_BOOT_COMPLETE 
                                                      23 Aug 2007 14:25:44 

新しいファームウェアでは, "T - View Mode Configuration Text" を選択すると,以下のメッセージが表示されます。


MP:SL (+,-,CR,D, F, L, J, H, K, T, A, U, ? for Help, Q or Ctrl-B to Quit) >t . 
. 
. 
 
Log Entry 301: 23 Aug 2007 14:25:44 
Alert Level 2: Informational 
Keyword: OS_BOOT_COMPLETE 
OS Boot Complete 
Logged by: O/S Kernel (Generic)  0 
Data: Major change in system state - Boot Complete 0x548016E100E01B80 0000000000000001 

3.29 POSIX スレッドを使用しているプログラムでの AST 実行要求の明確化

スレッド化されたプログラムで AST を利用することができます。『Guide to the POSIX Threads Library』の付録 B.12.5 では,一般的な使用上の注意が説明されています。しかし,その説明では,アップコールを無効にした (省略時の設定) プログラムでの AST 実行要求の動作が明確ではありません。

アップコールを無効にしたプログラムでは,ユーザ・モードの AST は, AST の実行が要求された時点で実行中のすべてのスレッドに割り込みます。したがって,AST サービス・ルーチンでは,実行するコンテキストに前提 (スレッド ID,利用できるスタック領域など) を設けることはできません。

また,このガイドの付録 B.12.5 内の大部分の説明では,将来提供される OpenVMS のバージョンについて記載していることに注意してください。一般化された "per-thread" やスレッドをターゲットとする AST についての説明は,将来オペレーティング・システムが拡張される可能性があることを示しています。ただし,現在までのすべての OpenVMS リリースでは,ユーザ・モードの AST は,総じてプロセスに対して要求されているものとして処理されています。

3.30 CRTL 内の TZ 関数

論理名 TZ や DCL シンボル TZ は,特定の C プログラムの時刻関連の関数で使われるタイムゾーンを定義するために, C ランタイム・ライブラリで使われます。 (TZ の完全な説明,その使用法,具体的な関数については, C ランタイム・ライブラリのマニュアルの tzset( ) 関数の説明を参照してください。)

論理名 TZ や DCL シンボル TZ は,OpenVMS Version 7.3 から, C ランタイム・ライブラリで使われています。ただし,Version 8.3 で一部変更されました。

Version 8.3 より前では,TZ にタイムゾーンとして無効な値を定義すると,タイムゾーンには省略時の値であるローカルタイム (すなわち,システムの現在のタイムゾーン) が設定されました。 OpenVMS 8.3 リリースからは,TZ に無効なタイムゾーンを定義すると, C ランタイム・ライブラリの時刻関数は,UTC 時刻を使用するようになりました。

論理名 TZ や DCL シンボル TZ にタイムゾーンとして無効な文字列を定義すると,C プログラムの実行時に予期しない副作用が発生する可能性があることに注意してください。

3.31 HP TCP/IP Services for OpenVMS

OpenVMS Version 8.3-1H1 にアップグレードした後に, TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.6 に最新の Engineering Change Order (ECO) を適用し,最新のソフトウェアがインストールされている状態にしてください。

以下の情報は,HP TCP/IP Services for OpenVMS V5.6 の現在のリリースに対応しています。

3.31.1 getnameinfo() 関数の NI_* フラグの値が不適切に変更される

getnameinfo() 関数の NI_* フラグの値は,V5.6 リリースでは不適切に変更されていました。そのため,NI_* フラグの値を使って,V5.6 より前の TCP/IP を対象としてビルドされたアプリケーションが TCP/IP V5.6 上で期待通りに動作しないことがあります。この問題は修正され,フラグの値はV5.6 より前の定義に戻りました。 NI_* フラグの値を使って,V5.6 を対象としてビルドされたアプリケーションは, V5.6 ECO1 以降では正しく動作しなくなることに注意してください。このようなアプリケーションはビルドしなおす必要があります。

TCP/IP V5.6 ECO1 を対象としてアプリケーションをビルドすると, sys$common:[syslib]decc$rtldef.tlb 内の netdb.h で定義されている NI_* 定数は,TCP/IP 製品内の値に対応しなくなります。 decc$rtldef.tlb の netdb.h 内の NI_* 定数は, C RTL ライブラリの次回のリリースでアップデートされる予定ですが,製品は独立してリリースされるため,一定の期間同期が取れていない状態になります。 V5.6 ECO1 では,NI_* 定数は以下のように定義されています。


#define NI_DGRAM        0x00000001 
#define NI_NAMEREQD     0x00000002 
#define NI_NOFQDN       0x00000004 
#define NI_NUMERICHOST  0x00000008 
#define NI_NUMERICSERV  0x00000010 
#define NI_NUMERICSCOPE 0x00000020 
#define NI_WITHSCOPEID  0x00000040 

アプリケーションでこれらの定数を使っている場合には, netdb.h ファイルを手動で変更する必要があります。あるいは tcpip$examples ディレクトリ内の netdb.h をアップデートして, #include "tcpip$examples:netdb.h" を組み込むことで対処することもできます。

V5.6 用の netdb.h では,これ以外の変更も行われています。したがって,古いバージョンの netdb.h ファイルを, V5.6 ファイルの代わりに使わないでください。

3.32 Virtual Connect

ここでは Virtual Connect に関する注意事項について説明します。

3.32.1 フェイルオーバと RECNXINTERVAL

特に規模の大きいクラスタ環境の場合, Virtual Connect Manager のフェイルオーバ時間に余裕を持たせるために, RECNXINTERVAL に省略時の値より 20 は大きな値を設定することが必要となります。

3.32.2 Fibre SCSI

HP Integrity BL860c Server Blade に OpenVMS Version 8.3-1H1 をインストールしている場合, Virtual Connect を使うためにアップデートされたFibre SCSI 修正キットが必要となります。アップデート・キットの詳細は,以下の URL の OpenVMS の Web サイトを参照してください。


http://www.hp.com/go/openvms/ 

3.33 システム・パラメータ CPU_POWER_MGMT のデフォルト値の変更

システム・パラメータ CPU_POWER_MGMT のデフォルト値が 1 から 0 (すなわち on から off) に変更されています。この変更により,IDLE からの中断あるいは CPU の終了の遅延が改善されています。この値は,OpenVMS の将来のバージョンで再度変更される可能性があります。

3.34 予約メモリ機能を使用するサテライト・システムのブート

Integrity サテライト・システムで SYSMAN の予約メモリ機能を使用するためには, SYS$SYSTEM:VMS$RESERVED_MEMORY.DATA ファイルのプロテクションが全ユーザから READ+EXECUTE アクセス可能な状態でなければなりません。この設定が行なわれていないと,サテライト・システムのブート時に次のような警告メッセージが表示されます。


%VMS_LOADER-W-Warning: Unable to load file SYS$SYSTEM:VMS$RESERVED_MEMORY.DATA 

サテライトに対するメモリ・リザベーションを追加するために SYSMAN を実行した後, SYS$MANAGER:CLUSTER_CONFIG_LAN.COM を実行して, VMS$RESERVED_MEMORY.DATA ファイルに正しいプロテクションを設定してください。プロテクションを設定するには,クラスタ構成プロシージャのメイン・メニューから次のメニューを選択してください。


3. CHANGE a cluster member's characteristics. 

「CHANGE」メニューから次のメニュー項目を選択します。


13. Reset an IA64 satellite node's boot environment file protections. 
 
    What is the satellite name (leave blank to use a specific device and root)? 

メモリ・リザベーションを追加したシステムのサテライト名,あるいはサテライト・ブート・デバイスと root を入力します。将来のリリースでは SYSMAN が修正されこの状況は発生しなくなります。


第 4 章
MSA ユーティリティ

この章では MSA ユーティリティについて説明します。

4.1 MSA ユーティリティの概要

MSA ユーティリティは,以下のコントローラを構成したり管理するための OpenVMS システム管理ツールです。

これらのコントローラは, HP StorageWorks Modular Smart Array ストレージ・アレイ・システムと, Integrity Server の内部 SCSI ドライブまたは SAS ドライブに接続します。

4.1.1 必要な特権

MSA ユーティリティを実行するためには以下の特権が必要です。

NETMBX,TMPMBX,SYSPRV,DIAGNOSE,PHY_IO

MSA ユーティリティを起動するには, DCL コマンド・プロンプト ($) で次のコマンドを入力します。


$ RUN SYS$SYSTEM:MSA$UTIL 

MSA ユーティリティは次のプロンプトを表示します。


MSA> 

MSA プロンプトでは,以降の項に示す任意の MSA ユーティリティ・コマンドを入力することができます。

4.1.2 制限事項

MSA ユーティリティには以下の制限事項があります。

4.2 MSA ユーティリティのコマンド

ここでは, MSA ユーティリティのコマンドについて説明し,その使用方法の例を示します。例では,いくつかの修飾子を短縮形で示している点に注意してください。

ACCEPT UNIT

以前に障害が発生したユニットのすべてのドライブが正常に動作する状態になった場合に,ユニットの状態を VOLUME_OK に戻します。

このコマンドでは,障害としてマークされたユニット上のメディアの交換を受け入れます。

注意

ACCEPT UNITS コマンドは,障害が発生したすべてのユニットの状態を VOLUME_OK にリセットします。


形式

ACCEPT UNIT <#>

# はユニット番号を表します。


#1

MSA> ACCEPT UNIT 2 

ADD UNIT

ユニット (1 つ以上のハード・ドライブからなる論理ストレージ・ユニット) を作成します。

形式

ADD UNIT ユニット番号 / 修飾子


パラメータ

ユニット番号

ユニット番号の範囲は 0 〜 31 です。

注意

以下のすべての修飾子は, 2 つ以上組み合わせて使用することはできません。


修飾子

/ADG

ユニットの RAID タイプとして Advanced Data Guard (ADG) を指定します。

/DISK

ユニットを構成するために使用するディスクの番号を指定します。複数のディスクを指定する場合は括弧で囲みます。次の形式で指定します。


/DISK=(ディスク番号[,...]) 

/IDENTIFIER

ユニットのユーザ定義の ID です。この ID は,OpenVMS によって,デバイスに名前を付けるために使用されます。 ID n の値の範囲は 1 〜 9999 です。次の形式で指定します。


/IDENTIFIER= n 

注意

/IDENTIFIER 修飾子は,Smart Array コントローラでは不要です。

/JBOD

RAID タイプとして JBOD を指定します。 RAID 0 と同じです。

/PARTITION

特定のユニットで使用するパーティション番号を指定します。ディスクまたはディスク・グループ上に最初に作成されるユニットには,自動的にパーティション番号 0 が割り当てられます。このディスクまたはディスク・グループ上にこの後作成するユニットは,順番にパーティション番号を付けて作成する必要があります。次の形式で指定します。


/PARTITION=(パーティション番号) 

/RAID_LEVEL

ユニットの RAID タイプを指定します。この修飾子でサポートされる値は 0 (データ・ストライプ), 1 (データ・ミラー),および 5 (ストライプ・パリティ付きデータ・ストライプ) です。

次の形式で指定します。


/RAID=[(0 | 1 | 5)] 

/SIZE

ユニットのサイズを指定します。サイズ修飾子を指定しないと,サイズはデフォルトで RAID レベルに応じたディスクの最大容量になります。次に例を示します。


/SIZE=#(GB | MB | KB | %) 

/SPARE

予備ディスクとして使用するディスクの番号を指定します。複数のディスクを指定する場合は括弧で囲みます。ドライブ・グループ内のユニットに予備ディスクを割り当てると,予備ディスクは,ドライブ・グループ内の構成済みユニットのすべてに割り当てられます。

予備ディスクが割り当てられているディスク・グループ上にユニットを作成すると,新しいユニットに予備ディスクが構成されます (RAID 0 ユニットでない場合)。 1 つの予備ディスクを複数のドライブ・グループに割り当てることができます。

予備ディスクのサイズが,ドライブ・グループ内の最も小さいドライブのサイズ以上であることを確認してください。次の形式で指定します。


/SPARE=(ディスク番号[,...]) 

/STRIPE_SIZE

特定の RAID ボリュームのストライプ・サイズを指定します。ストライプ・サイズの値は,8,16,32,64,128, 256 のいずれかでなければなりません。 RAID 5 と ADG のストライプ・サイズは,最大 64 KB に制限されます。 RAID 0 と RAID 1 のデフォルトのストライプ・サイズは 128 KB です。 RAID 5 と ADG のデフォルトのストライプ・サイズは 16 KB です。次の形式で指定します。


/STRIPE_SIZE=(ストライプ・サイズ) 

/VERBOSE

技術的な詳細ログを表示します。

#1

MSA> ADD UNIT 2 

このコマンドはユニット 2 を作成します。

#2

MSA> ADD UNIT 3/ID=1003/DISK=103/JBOD/PARTITION=0/SIZE=8GB 
MSA> ADD UNIT 4/ID=1004/DISK=103/JBOD/PARTITION=1/SIZE=10GB 
MSA> ADD UNIT 5/ID=1005/DISK=103/JBOD/PARTITION=2/SIZE=8GB 

これらのコマンドは,ディスク 103 上に 3 つのユニットを作成します。パーティション番号は,同じディスクまたはディスク・グループ上でシーケンシャルに指定している点に注意してください。

#3

MSA> ADD UNIT 3/ID=1003/DISK=103/JBOD/PARTITION=0/SIZE=8GB 
MSA> ADD UNIT 4/ID=1004/DISK=103/JBOD/PARTITION=2/SIZE=10GB 

このコマンド・シーケンスでは,このディスク上にパーティション番号 1 のユニットがないと仮定しています。ユニットにパーティション番号 2 を割り当てており,割り当てがシーケンシャルでないため,ユニット 4 の作成は失敗します。


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